こんにちは。
僕は基本的に精神論/感情論はあまり使いません。
でもボクシングは別です。
ところで生田美和さんってご存じですか?
元スクウェアのシナリオライター。
現在はフリーライターとして活躍中の有名な方です。
生田さんのTwitterで
スポーツの起源について書かれていたことがありました。
人間は根源的に闘争本能を持っている。
それを戦争ではなく、
国際的に競争する場としてスポーツが発展した。
※注意 たしか5~6年前のツイートなので、 内容もうろ覚えですから引用としては捉えないで下さい。 (流石にツイートを探し出すのは無理)
ちなみにスポーツも原初を辿れば
物凄くエグイ内容もあったりしますが…。
皆さんは、勇気が欲しい時ってどうしてます?
落ち込んだ時や、失敗した時、
もう一度、向かい合わなければいけない時。
友達に相談したり、音楽を聴いたり、
色々ありますよね。
僕はそんな時、ある動画をみます。
動画といっても色々あるんですが、その中のひとつ。
『はじめの一歩の英雄MAD』シリーズです。
漫画『はじめの一歩』についてはまたいつか
紹介したいと思ってるので、
詳しい説明は割愛します。
動画をひとつ貼りますが、
簡単な情報だけ先に。
・間柴 ———– 怖い顔したチャンピオン
・木村 ———– 漫画では脇役
間柴は桁外れの強さと狂気を兼ね備えているため、
ランキング1位~4位の選手が対戦を辞退する。
そのため5位の木村にカードが組まれることになる。
木村はうだつが上がらない言わば『凡人』キャラです。
もちろん一般人からすれば次元が違うんですが、
ボクシングの世界に置いてはそう位置づけされたキャラ。
間柴は一見、怪物のようなキャラとして描かれていますが、
本当は物凄く重いものを背負っています。
他の選手と同様、木村ももちろん恐怖に押しつぶされますが、
チャンピオンベルトが欲しいのはもちろん、
もうひとつ、とても大きな理由があるんです。

画像中央に映っているのが
主人公の幕之内一歩です。
彼は木村の後輩です。
しかし、彼は努力の末に
日本チャンピオンになりました。
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セコンドには木村の腐れ縁であり
親友でもある青木が付いています。
青木の台詞
木村…、俺には分かるよ。
おまえのむき出しのファイトっぷりが。
俺たちはボクサーとしては崖っぷちだもんな…。
周りが上に行くのに自分だけがいつまでも
うだつが上がらねぇ…。
引くに引けねえ理由ってのがあるよなぁ…!
木村の台詞
離れねぇ…!絶対に離れねぇ…!
この世界で5年間も飯を食ってきた。
自信もプライドもねぇよ…。
だけど、ひとつだけあるんだよ。
ごく身近によ…。
どんな相手と戦っても前に出続けて、
チャンピオンになったやつがいるんだよ…。
意地ってもんがあるから負けられねぇよなぁ…!
ちなみに木村は本来アウトボクサーです。
自分から攻めるタイプではありません。

このアニメはOVAで、
特別編として放送されています。
ラストの木村と青木のやり取りは何度みても泣けます。
docomoのdアニメならいつでも観れるので是非。
※追記
この試合には木村の両親も観に来てるのですが、
父親の話も物凄く良いんですよ…。
「達也は私のせいでグレてしまったんです」
小学生の頃、同級生にいじめられた息子を見て
相手の親に怒鳴りに行ったんですね。
「しかし私は相手の威圧に押されてしまいまして、
逆に謝ってしまったんです。
それからです。達也の私を見る目が変わったのは—」
「家庭内暴力や、よそ様に迷惑を掛けるようになって
手が付けられませんでした…。
それがある日、ピタっと止んだんです」
部屋を覗くとグローブを拭いている木村の姿。
「私はこれが続いて欲しいと願った」
「そして今、達也はチャンピオンに挑んでいる」
「これほどまでに会場の皆さんに応援され、
息子の拳は立派になった」
こういうちょっとしたエピソードの描きかたも
とてもセンスがあるんです。
はじめの一歩は本当におすすめ。
引くに引けない意地が時として能力の限界を突破するんです。
さてここからやっと短い経験談。
僕はインターハイに出たとは言いましたが、
戦績までは伏せていました。
2回戦負けです。
でね。
ボクシングって個人競技ですよね。
そんでもって体育会系/弱肉強食の世界です。
先日の記事に、
未経験者でも1%例外が居ると書きました。
後輩がコレだったんですね。
階級は僕より重いですが、
後輩はインターハイで3位を取りました。
弱肉強食の世界ですので、当然舐められるわけです。
ただ、僕は3年の最後だったので、
部活は引退したんですね。
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で、ジムに通うようになってから、
その後輩が来たんですよ。
人づてに僕がここに通っていると聞いて。
まぁ当然ながら(試合に近い)スパーリングになったわけです。
————
僕は以前にも書いた通り、中距離カウンタータイプでした。
彼はファイタータイプ。
※ファイターにも色々あって、
常に突進してくるブルファイター/インファイタータイプ、
などがあります。
かれは突進では無いですが、
近距離の打ち合いを得意とするタイプです。
————
彼は『後輩』です。
そして見下されています。
僕は彼の土俵で戦いました。
そうです。
『意地』
『引くに引けない意地』
怒りでも憎しみでも無い、
負けたくないという意地です。
先ほどにも書いた通り、ほぼ試合形式。
つまりヘッドギアも無し、
グローブも小さい。
僕は打ち勝つなんておろか、
対等に打ちあえるとも思っていません。
でも2Rフルで、おでこがぶつかる距離で
ずっと打ち合えたんです。
お互い打ち、打たれ、
彼も息が上がっていたので
もちろん本気の勝負です。
『感情が肉体の限界以上を発現させる』
これを知ることが出来ました。
レフェリーなんて居なかったので、
とうぜん勝ち負けは判定つかないんですが、
ボクシングは清々しいもので、この戦いのあと彼は
認めてくれたのと、軽く謝ってくれました。
思いっきりぶつかった相手ってね、
やっぱり認め合うようになるんですよ。
たとえ言葉には発しなくても。
戦いの中で成長することを
『ミックスアップ』って呼ぶんですけど
これにも該当したのかもしれません。
で、動画の木村には
ものすごく共感してしまうんです。
とくに天性の才能もない、
雑草のようなキャラクター。
が、みせる勇気。
まぁとくにオチは無いんですが、
ちょっと書いてみようかなと思ったトコロです。
下手したら大変なことになってしまう決断を
しなければいけなくて、ちょっと縮こまってて。
ボクシングやりたいなあああぁぁぁ~~~~!
ちなみに、はじめの一歩は女性にもお勧めですよ。
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