※メチャクチャ長くなったので気になるところだけでもどうぞ。 たぶん書き足りないので思い出せたらその都度、加筆していくと思う。
こんにちは。
過去を振り返ってみるとボクシングを通じて
実は凄い人と出会ってたなと思って、思い出せる範囲で紹介してみます。
↓前置きの前に目次。時系列順。手合わせをした方(格闘技以外は除く)
・おまけ『プロとアマの違い』 ←書くの忘れてた。
日記を読み返してみるとボクシングについて
割とイキがってるように見えるんですけど、
現役相手には絶対に勝てませんからね。
スパーリングで対等に立ち回るとしても
数か月は本気で練習しないと無理だと思います。
(13年くらい何もしてないし)
理由はふたつ。スタミナと視力です。
うちに今年で16歳(人間で80歳?相当)になる子が居るのですが、
散歩中にたまに全力ダッシュするんです。
で、それに合わせるんだけど自分が先にへばります。
「無理…、むり!ちょっと待って!もう勘弁して…!」って。
「…は?」みたいな感じで振り向いてくる。
凄いよね。(と言うか向こうはたぶん全力だしてない)
で、スタミナは練習次第である程度取り戻せるのですが、
視力は恐らく数か月ではどうにもならないですね。
現役の時は両目で0.7(これでも選手条件のギリギリライン)
今は0.1以下です。
視力と動体視力はちょっと別物で、動体視力はともかく
視力が0.1だと肩などの小さな予備動作が
ぼやけてブレて見えないはずです。
国体/インターハイ1位
高校が空手とボクシングの名門で、なおかつ
自分たちが2000年国体の強化指定選手であったので、
そのコーチ(兼、社会人選手)として県のボクシング協会が呼んだ
2名の方です。当時で23~24歳だったと思う。
バンタム級とライト級の人で、自分はフライ級だったので順にすると
フライ→バンタム→フェザー→ライト、になりますね。
二人とも関西出身だったのでとても気さくな方でした。
リング以外では。
ところで、僕は訳あって1年生の時は県体に出てないんです。
なのでその年は応援や見学をするだけでした。
この二人は社会人選手でもあったので当然、試合をするわけです。
で、バンタム級の方の試合を観た時に、
「あ。今日でボクシング辞めよ…」
って想いが一瞬で頭をよぎりました。
この人レベルになると県体なんてまさに話にもならなくて。
えっとね、ワンパンでした。
1R20秒かかったのかな…?(しかも手を抜いていたから)
相手の攻撃を全てパリィ(手のひらで受け止めたり払い落とす事)して、
一瞬の隙をついてズドン、って。
しかも弱点のアゴでも無くテンプルでも無く、
顔の中心に右ストレートを打っただけ。
純粋なパンチの重さで一発でした。
人生で初めて、
パンチで人が意識を失い倒れて痙攣して動かなくなったのを
目の前で見てしまって。
テレビ等では伝わらないんですけど、
リングの傍だと物凄い音がするんです。
この人の場合だと
応援する必要すらないと言うのが総意みたいな感じで
会場が静まり返っていたからもあるんですけど。
ズドンッ!
バターーン!!(倒れる音)
僕が居てはいけない世界だって思いました。マジで。
で、その後、
僕もこの二人とスパーリングすることになっていくんですけど、
ライト級の人はまだ優しいと言うか気を使ってくれると言うか。
でもバンタム級の人は鬼でした。
鬼と言っても勿論、手は抜いてくれていますよ。
あぁそうだ。漫画なんかによく使われる表現のひとつに
『相手が普段より大きく見える』ってのがあるんですけど、
これ本当ですね。
バンタム級なので体重も僕とそこまで変わらないし、
身長も僕と同じかほんの少しだけ低いくらいでした。
リングで実際に対峙すると、「あれっ!?」って驚くくらい、
意味が分からないくらい、別人のように大きいんです。
逆に言えば、相手との実力差を測るための指標とも言える。
ボディ打ちにも色んな種類があります。
で、ボディの弱点というのが
・リバーブロー(肝臓。呼び方はレバーでもリバーでもどっちも使われる)
・ストマックブロー(みぞおち)
・ハートブレイク(心臓)
ちなみにちょっと背中寄りにある腎臓も弱点ですが、背中打ちは禁止です。
ハートブレイクは実際に観たことは無いですね。
気づかないうちに打たれていた事はあるかもしれない。
漫画っぽいネーミングだけど現実に技として存在します。
みぞおち。初心者や素人が最初に味わうであろう地獄の苦しみ。
一瞬で呼吸困難に陥ります。
なんですが、これは訓練で何とかなる。と言うかなった。
技術ではなく単純に打たれ慣れて気合や根性で耐えられるようになる。
残りのリバーブローなんですが、これはヤバいです。
バンタム級の人は先の試合のとおり、パンチ力が階級以上にあるレベルです。
で、その人に綺麗に、弱点である肝臓を打たれたんです。
打たれた瞬間、マットに膝を付いてました。
気づいたらダウンしてて、
地獄の痛みと呼吸困難が襲ってきたのはその後からです。
みぞおちであれば打たれて「うっ・・・」って感じる猶予があるんです。
肝臓は気づいたら倒れてた。本当に。
これって気合と根性でどうにかなるものじゃないような気がします。
完璧に綺麗に入った場合ですよ。角度・パワー・タイミング全て揃った場合。
世界チャンピオン戦でボディでダウンするシーンを見て、
「根性が足りない」とか言う人は何も分かってない人です。
あとは、この二人にそれぞれ一回ずつ肋骨を折られました。笑
肋骨の1番したの先端。
ここはかなりモロいです。ホントに簡単にポキって折れます。
でね、ボディの何がイヤかっていうと、
効いてしまった場合、こちらから攻撃に転じるのが難しくなること。
スタミナが減少するとかそんなんじゃない。
もう一度うたれるとマズイ、って思うと手が出なくなるんです。
何故なら手を出す=ボディががら空きになるから。
だから効いていない振りを必死でしなきゃいけないんですね。
ちなみに高校時代に
このバンタム級の人の顔面に綺麗にパンチを当てられたのは
1発だけでした。(クリーンヒットと言います)
それも、考え抜いて考え抜いて虚を突いたものなので、
二度と当たらないでしょう。
でも凄く褒めてくれて、自分の武器のひとつにもなりました。
自分よりも身長が少し小さいのにパンチが当たらないって、
こっちからすればマジで意味が分からないんですよ。
本当に当たらない。
少林寺拳法
これはそこまで語る事でもないし、記憶もちょとあいまいなのですが、
大学で知り合った人です。
少林寺拳法ってどういうものか凄く気になって、
大学の駐車場で軽く手合わせお願いしたんです。
もちろん寸止め、当てたとしても拳は握らずホントに軽くです。
で、上手く説明できないんですけど気づいたら左腕だったかな、
を掴まれていて、僕の周囲を周るような謎の動作をしたあと
地面に転がされていました。
「???」
最初に僕は「受け身とれないからね」って念押ししておいたので
もちろん倒れる時に支えてくれました。
で、掛けられた技を説明してもらったんですが、
あまり理解ができず、再現も出来ずで、謎のまま記憶も薄れちゃったんですが、
なかなか珍しい相手だったと思います。
プロのキックボクサー
この人は、もちろん凄いんだけど
どっちかというと変人に当たるほうです。笑
僕がジムに入会してから出会った人なんですけど、
高校卒業後、誰にも告げずに単身タイに飛んで、
10年間プロとして武者修行をしていた変人です。
地元に帰ってきたとき、友達のあいだでは
死んだことになっていたそうです。笑
で、この人の友達も一緒にジムに来てて、
友達を相手にスパーリングをしていたのを観ていたんですが、
これも人生初めてでしたね。
ハイキックが綺麗で綺麗で
「なんでそんなに足あがるの?!」って。
上体を傾けて水平ぎみにするようにして、
高い位置まで足を上げるのは
割と誰でも出来ると思うんですけど、
上体をそらさず、垂直のまま脚だけを綺麗に頭に届かせるのは
普通は無理です。
で、自分もお相手してもらうんですけど、
キックは無しにしてもらいました。
キックボクシングってボクシングとは
構えのスタイルが少し違うんです。
総合もそうなんですけど、
アップライトスタイルなんです。
背筋から頭までほぼ垂直に上体を立てる構えです。
この理由は足技があるからです。
猫背ぎみになっていたら蹴りの格好の的ですからね。
僕もパワータイプでは無いのでどっちかというと
上体は立ててるほうなんですが、それ以上に垂直で。
なんか距離感が全然違うんですね。
当たらないしでも相手からは当てられちゃうし、
要するに空間を握られてしまっていたんですが、
今思うと中々すごい経験だったなと思いました。
で、何回かジムで遊んでもらった数日後に
またどっかに飛ぶ予定だったらしく、
駅まで車で送っていったんですが、
生活感というか人生観というか、
ホントに我を通している人でした。
※ちなみにこの人から聞いた話では、向こうのプロは
平気でタバコを吸うそうです。ジム内で。笑
元プロボクサー
この人もジムで出会った人ですね。
プロを夢見て東京へ行き、でも日本ランキングには入れず
挫折して帰ってきた人です。
ウェルター級なのでリミット体重は60後半とかです。
かなり大きい。
このくらいになると必然とダウン回数も増えます。
中軽量級とは違い、
後遺症が残る可能性がかなり高くなるため
判断としては正しかったのではないかなと。
そもそも挑戦したことが素晴らしいですからね。
この方とも軽めのスパーリングやミットを持ってくれたりして
いろいろと教えてもらって、勉強になったのを覚えています。
バケモノ・人外
前・前職で出会ったバケモノです。
と言うと変に聞こえるのですが、役職で仕事も出来る凄い人で、
自分はまだ20代前半だったので、調子に乗っていたのもあって
目上の人たちにすごく可愛がって貰えていたんです。
極真空手アジア1位、体重100㎏。身長は175くらい。※僕は170
これ聞いてどんなイメージ持ちますかね?
100㎏なのに太っていない。
意味分かりませんよね。僕も分かりません。
道の前方から歩いてくるのを見ると、
戦車のように見えます。
仕事で狭い場所で座って作業してるのを見たことあるんですが、
脚が180度開脚してて、すげーーーって。
※ちなみに女性の方でも180度開脚できる人がいました。
「私も出来るよ~」って言って見せてくれたんですけど、
横にも縦にも180度開くんですよ…。
でも特に武道や体操とかやっていたわけでは無く、
自力で出来るようになったそうです。
で、柔らかくする練習も教えてもらったんですけど
僕には無理でした…。
脚の付け根の筋肉繊維が切れそうなくらい痛くて
「これ無理でしょ…」って。
継続すれば出来たのかなぁ…。
で、話を戻して、休憩中に腕を見せて下さいって言って
その人の腕を掴んでみたんです。
手首が僕の足首より太い…。
正確には僕のふくらはぎ並み、同等の太さ。
理解が追いつかなかったです。
写真とっておけばよかった。
マジで後悔してます。
これ以上の手首はこれ以降、出会ったことないですね。
で、ホントに可愛がってもらっていて、
毎週のように10人ほどで飲みに連れて行って貰っていたんですが、
ちょっと悪酔いした時があって、
駐車場で軽く手合わせすることになったんです。
なんか、軽くポイって投げられた。
ポイって。
コンクリートなんですけど……。
で、これは本人ではなく周りから聞いた話なのですが、
もともとは大阪のほうで裏社会の人たちを相手に
喧嘩商売をしていたそうです。
あぁ、ぜんぜん余裕で納得できます。
軽くポイっ。で済んで良かった。
いや、本当にすごい人でしたよ。
人間の倒し方の方法も色々教えてくれたし。
社会人として上に立つ人間として凄くまともでしたし、
(どこぞの管理者と違って)
あとは、純粋な人間という生物として、
100%勝ち目が無いっていう、何て言うんでしょうね、
本能で逆らってはいけないというか。
ここまで書いた中で間違いなく最強です。
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