数年ほど前から
『仕事はどんどんロボットに奪われていく』
ってよく聞くじゃないですか。
今回は自分なりの考えを少し書いてみます。
製造業はまだ10年くらいは大丈夫
と言うのが僕の考えです。
ついでに運送業も完全ロボット化するって聞くけど
100%ロボット化は少なくとも20年先くらいまで無い。
絶対に生身の人間が介入しなきゃいけないシーンが存在するから。
で、製造業ですが有名インフルエンサーなんかは
あと数年でロボットに全て奪われるって言ってるけど、
現場のこと知らんでしょって思ってる。
僕が感じてる事のひとつに、
世のインフルエンサーのほぼ全てが
現場仕事や肉体労働を知らないんじゃない?ってのがあります。
大体がホワイトカラー出身。
ロボット化にあたって一番重要なのが、
『最終的に人間よりもコストが減るかどうか』
で間違いないので、少なくともあと数年じゃ無理よって話。
もちろん少しずつ進んではいきますよ。
僕が最後に担当していたラインのように、
ほぼほぼ自動化されていって、
人間労働者の絶対数は減る。
じゃあ仮に工場内の全工程が自動化されたとして、
『現場』の人は居なくなるの?っていうと、
減りはするけどゼロにはならないが答えですね。
じゃあ『現場』ではどういう人が残るのかというと、
設備管理をする人。
です。
トラブル対応や定期メンテなどの業務。
修理はまた別で
生産技術や開発元メーカーの仕事として
ロボットに席は取られない。
金髪ワンコ君が進んだ道が現場で残れる仕事になりますね。
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なのでただの生産オペレーターであればセルフレジのように
いつか確実に席は無くなるけど、
前述した『ロボットと人間のコスト』を天秤にかけて
ロボットが上回るまでのあいだは大丈夫じゃないですかね。
10年前後で年金に逃げられる人は
あまり心配しなくても良いと思う。
不況がどうとかはまた別ですよ。
ロボット化に移行する費用だけでも何億かかるのって話だし。
あ、ロボット化になるのは間違いないですよ。
そうなるまでの期間のお話。
ちなみに人間がロボットに絶対に勝てない理由として、
24時間、文句も言わずに働き続けてくれるから。
「うちのロボットは24時間この金額で働いてくれるけど
あなたはいくらで働いてくれますか?
これ以上の利益を生んでくれますか?」
って聞かれてYESと答えられる人は居ないよね。
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ってのが『製造業』における自分なりの考え。
日本の働き方の推移
この記事を書こうと思ったのは
Twitter見てたら働き方がどうのとかのトレンド記事が
目に入ったからです。
別に今日に限らずよく見ますけど。
『いよいよ始まった「日本型雇用」の大崩壊…』
『ジョブ型雇用の導入でボーナス廃止へ』
とか。
こういう記事はいちおう目を通すんだけど、
やっぱりどうにも腑に落ちない部分があって。
どの記事もどの記事も
全部ホワイトカラー視点の話なんですね。
めっちゃ性格の悪いこと言いますよ。
底辺の現場仕事労働集約型の層が居ないと
資本主義は成り立たない。
良いことしか言わないインフルエンサーが
全員で幸せになろうみたいな発信してますが、
仮に全員がお金持ちになったとしたら、
誰が底辺社畜の仕事するんですかね。
しようと思うんですかね。
ある意味でこの層がいるから今の日本は成り立ってるわけで、
この層がいるからお金持ちっていう階級が成り立つわけで、
言ってる事がお花畑なんだよなぁ。って。
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ロボットの話に戻るけど、
例えば土木や建築なんてロボットだけじゃ絶対に無理だろって。
僕がもし80歳とかまで生きることが出来たとしても
ロボットが人権を持つような世界にはまだなってないと思う。
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